小松左京氏のSF小説やドラマやアニメ『日本沈没』『日本沈没2020』の影響を受けて、国内で過去に起こった地震と火山噴火について調べてみました。
アニメ作品はドラマが大人メインの難しい作品だったのに対して、就学前〜中学生の子供さんと一緒に観て防災について考えられる作品にまとまっています。
本当に起こるかどうかは東京大学地震研究所のネタバレの通りですが、少なくとも関東大震災は1703年の元禄関東地震と1855年の安政の地震と1923年の大正の地震の周期からすると十分起こり得る範囲だと思います。
また防災に備えて以下のようなサイトがあります。
参考サイト | サイト | 場所 |
ひなぎく東日本大震災アーカイブ | 国立国会図書館 | 東京都 |
防災情報のページ | 内閣府 | 東京都 |
過去に発生した火山災害 | 気象庁 | |
地震・火山情報 | 東京大学地震研究所 | 東京都 |
東京大学本郷キャンパスの歴史と建築 | 東京大学 | 東京都 |
関東大震災とキャンパス──三田・四谷の被害と復興 | 慶應義塾大学 | 東京都 |
下戸塚(西早稲田)地域の関東大震災。 | 落合学(落合道人 Ochiai-Dojin) |
前の関東大震災から100周年になるので、個人や家族単位だけでなく学校、会社単位、そして地域単位で防災対策を準備する頃合だと思います。
日本の地震と火山噴火の歴史
地震 | 地域 | 発生時 | 被害 |
北海道胆振東部地震 | 北海道 | 2018年9月6日 | 北海道胆振地方中東部を震央とした地震で震度7 |
阿蘇山噴火 | 九州 | 2016年 | 海抜高度11,000mに達する噴煙を上げる爆発的噴火が発生 |
熊本地震 | 九州 | 2016年 | M6.5 |
東北地方太平洋沖地震 | 東北 | 2011年 | M9.0 津波による溺死が多かった。 |
新潟県中越地震 | 甲信越 | 2004年 | M6.8 |
兵庫県南部地震 阪神・淡路地震 |
関西 | 1995年 | M7.3 建物倒壊に巻き込まれた圧死が多かった。 |
普賢岳噴火 | 九州 | 1991年6月3日 | |
浅間山噴火 | 甲信越 | 1980年1月26日 | |
大正関東地震 | 関東 | 1923年9月1日 | 死者・行方不明者は推定10万5,000人 木造住宅が密集したエリアでの火事による焼死が最も多かった。 |
飛騨・越中・越前・加賀地震 | 中部 ・北陸 |
1858年4月9日 | |
安政江戸地震 安政八戸沖地震 |
関東 ・東北 |
1855年11月11日 | |
伊賀上野地震 安政東海地震 安政南海地震 豊予海峡地震 |
関東 ・ 東海 ・ 南海 |
1854年 | |
小田原地震 | 関東 | 1853年 | |
善光寺地震 | 甲信越 | 1847年 | |
三条地震 | 1828年12月18日 | ||
雲仙岳噴火 | 九州 | 1792年 | 地震もあった 死者行方不明者1万5000人 |
天明浅間山噴火 | 甲信越 | 1783年 | 火砕流、土石なだれ、吾妻川・利根川の洪水で死者1500人 |
八重山・宮古群島地震 | 沖縄 | 1771年4月24日 |
|
津軽地震 | 東北 | 1766年3月8日 | |
越後、越中地震 | 北陸 | 1751年5月21日 | |
渡島大島噴火 | 1741年 | 岩屑なだれ・津波 | |
甲信越 | 1721年 | 浅間山噴火 | |
宝永富士山大噴火 | 関東 | 1708年12月16日 | 富士山が噴火して関東一円に大量の火山灰が降り注いだ。宝永地震の49日後に始まり、江戸市中まで大量の火山灰を降下させる。 これを最後に現代まで大規模な噴火はしていない。 |
宝永地震 | 東海 ・南海 |
1707年10月28日 | M8.6 高知県では最大で2mも地盤沈下し、死者は2万人を超え、東海道から九州まで広範囲に津波の被害あり。 |
元禄関東地震 | 関東 | 1703年 | |
関東東・南部、盤城地震 | 関東 | 1677年11月4日 |
|
雲仙普賢岳噴火 | 九州 | 1663年から1664年 | |
畿内、東海、東山堂地震 |
関西 |
1662年6月16日 |
|
会津地震 三陸沿岸、北海道東岸地震 |
東北 ・北海道 |
1611年9月27日、 12月2日 |
|
慶長地震 | 南海 | 1605年2月3日 | |
天正地震 (天正地震/天正越中地震) |
中部 ・東海 |
1586年1月16〜18日 | 日本海の若狭湾から太平洋の三河湾に及ぶ、日本史上例のない大地震 |
浅間山噴火 | 甲信越 | 1582年 | 浅間山噴火 |
明応地震 | 東海 ・ 南海 |
1498年9月 | 記録にある被害分布が 安政東海地震 に類似しているらしい。 東海・東南海・南海の3つの地震がほぼ同時に発生した、三連動地震であったと考えられる。 津波が海抜36mに達していた可能性があると推定されている。 M8.2~8.4と推定されている。 |
正平地震 | 東海 ・南海 |
1361年 | 南海トラフ沿いの巨大地震と推定 |
鎌倉大地震 | 関東 | 1293年 | 関東地方南部に被害をもたらした地震。震源域は鎌倉周辺、規模はM7以上 死者推定数千~20,000人以上 |
関西 | 1185年 | 京を中心にM7.4の地震 震源は琵琶湖西岸断層帯活動説、もしくは南海トラフ地震説あり。 源平の戦いに大きな影響を与えたとも考えられている。 |
|
天仁浅間山噴火 | 甲信越 | 1108年 | |
貞観富士山大噴火 | 関東 | 864年 | 富士山の北西斜面(現在の長尾山)から大量の溶岩を流す噴火があった。 |
延暦大噴火 | 800〜802年 | ||
貞観地震 | 東北 | 689年 | 大規模な津波を伴った巨大地震 |
白鳳地震 | 南海 | 684年 | 南海トラフ巨大地震として一番古い地震で日本書紀に残されている。 西日本太平洋沿岸に大地震が発生した。山崩れ、河涌くとする液状化現象を思わせる記録がある。 |
震災対策
アニメ版『日本沈没2020』で家庭単位でのサバイバルを子供視点で描いていますが、ある程度はどうすべきなのか予想がつきます。
あのアニメの結果はゲームで例えるとトルーエンドかもしれませんが、やり方次第ではもっと良いグッドエンドがあるかもしれません。
例えば5体満足でオリンピックに出られていた可能性が高いからです。
主人公の少年少女は防災知識がほとんどない状態だったので普通だったら助からないレベルだと思いますが、それでもお父さんお母さんや偶然出会った知り合いが命がけで繋いでくれた命なのだと思います。
まずは1次被害から身を守る
地震が起こってすぐ。慌てず焦らずに以下のことを確実にできるようにしましょう。
(1)倒れてくるものや崩れてくるもので怪我したり下敷きにならないように机の下などに潜る。
特にテーブルの下は家族が最初に避難する場所になるので物を置いたりしないようにしましょう。
会社で机の下に潜りにくい場合はバイクのヘルメットをロッカーに入れておくと良いでしょう。
(2)逃げる過程で破片の上も歩くかもしれないこと、履き慣れた靴が必要。
交通機関なしで何キロも会社や学校から自宅まで歩く場合もあるから、靴ずれする可能性高いです。会社のロッカーに絆創膏や履き慣れた靴の予備を入れておくと良いでしょう。
(3)地震の規模によっては建物の外にすぐ出る必要がある可能性がある。
すぐに窓や入り口を開けて避難経路を確保する必要があります。というのは地震で入り口や窓枠が歪んで開かなくなって逃げられなくなる場合があるからです。
また特に氾濫や津波の恐れがある場合は高台に逃げる必要があります。
施設内の避難経路の確認と会社や学校と自宅のハザードマップを普段から取り寄せて非常袋などに入れておくと良いでしょう。
(4)衣服の一部などが落下物に巻き込まれたりして逃げられなくなることに備えてハサミかナイフが必要。
2次被害対策と救援なしでも2から3日生存すること
(1)断水、断ガス、停電にあっても3日程度は生存できるように飲料水を確保していることが必要。
健康な成人でも水は4から5日飲まないと生存の危機になるからです。高齢者の方や病気の方だともっと短期間で危なくなる場合があります。
(2)倒壊したビルや家屋から出火による火事に巻き込まれないようにする。
火の煙は塩化ビニルなどの建築素材が燃えて毒であることが多いので吸い込まないように気を付けます。
(3)半壊の建物は崩れやすくなっているのでできるだけ近寄らない。どうしてもやむを得ない場合は落下物で怪我をしたり下敷きにならないように注意する。
(4)ラジオやテレビなどで情報収集しながら、次起こり得る余震や浸水や火事など2次災害に備える。
被災道具に携帯ラジオと電池があった方が良さそうです。
(5)体が濡れている場合は特に綿類は低体温症の危険があるので衣類を脱ぐこと。
合成繊維の方が被災時は良いようです。下着の予備を防災袋に入れておく必要があります。
(6)怪我をしている場合はどんなに小さなものでもそこに細菌が入ると敗血症になって命の危険になることもあります。そのために応急手当ての道具も非常用品に持っている必要があります。
消毒薬と滅菌ガーゼとホワイトテープと包帯などが必要です。また被災時は本人だけでなく家族が避難中に火傷になるリスクもあるので化膿止めを持っているとなお良いでしょう。
そこまでできれば生存率は
かなり上がります。
実は1次被害での犠牲者が1番多いのです。あまり費用もかからずに無理なく誰でも対策できることなので落ち着いて備えをしておきましょう。
救援部隊を迎えやすい用意
笛を吹いたり、懐中電灯などで自分たちを発見されやすくすると良いと思います。
(大きな声をずっと出し続けると枯れてしまったり声が出なくなるため笛が良いそうです。)
また衣類など破れたり、靴に穴が空いたりするので、直せる裁縫道具や補修テープを持っていると良いかもしれません。
その後必要になるのは身分証明書として運転免許証やパスポートやマイナンバーカードなどです。これがあれば最低限のお金を引き出すことは可能です。口座番号などは控えておく必要があるかもしれません。
また災害時は健康保険証が不要らしいですが、緊急を要する患者は手違いによって助かる命も助からない可能性もあるので持っていた方が安心です。医療機関にとっては治療費払ってもらえるかもらえないかは死活問題だと考えているはずなので、本来ならば保険適用なしの全額の治療費をその場で払えないと治療は受けられないのです。
あと例え救援を受けられても断水や停電状態が続く可能性もあるので食器にラップなどを巻いて使いまわせるようにラップの買い置きも必要かもしれません。
また災害時は千円札と500円、100円硬貨などの現金を揃えておくと重宝すると思います。
純資産、情報資産などの管理
純資産は地震保険に入ってリスク分散するのが良いと思われます。
日本の会社の保険だけに頼るか、海外会社の保険に入るかは検討の余地はあります。
それでも仕事労働蓄積として、もしくは顧客データなど情報資産がかなり問題になるかもしれません。方法としては重要なものはレンタルサーバー先を分散させてコピーを用意しておくしかないと思います。
図書館などの貴重な資料については電子化してコピーを別の場所に保管した方が良いかもしれません。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました!