宇宙戦艦ヤマトの秘密
波動エンジンの秘密とそれがもたらしたもの
イスカンダルからもらった波動エンジンの技術は次元波動超弦跳躍機関つまりタキオン粒子発振増幅制御装置であり、波動エンジンの秘密である。
波動エンジンは宇宙エネルギーを光よりも速いタキオン粒子へ圧縮変換して動力とするために通常空間における事実上の無限動力機関であり、同粒子が反動推進剤をも兼ねるために航続距離も無限大。その能力は光速を超えさせることすら可能。地球の科学技術力では机上の理論止まりであったワープ航行の実現に大きく貢献しました。ヤマトは作中において地球製の航宙艦で初めて波動エンジンが搭載された艦という立ち位置のようです。
西暦2199年、イスカンダルより送られた設計図とエンジンの核を基に製造されたようです。
波動エンジンを動かすためにはかなりの電力を消費するが、世界中がヤマトに期待して電力を回してくれて波動エンジンを動かすことができた。
また最初の波動砲を試した時装置の電気回路が安定せず過剰な温度上昇によりコイルが溶けてしまったりした。
ただヤマト乗組員の波動エネルギーによる放射能の健康被害はないのか?は気になるところです。
(森雪も古代進との間に子供を作ったけれど、リアルの世界ならば放射能の影響で奇形児が生まれるリスクもあったかもしれない。)
ところで沖田十三艦長は宇宙放射線病である遊星爆弾症候群が原因で亡くなったらしい。
遊星爆弾がもたらした汚染物質がコスモリバースによって復活後も地球に残留したために新生児が二次感染を得て発症したらしい。加藤翼もその犠牲者の1人。しかしながら地球侵略でガミラスが使ったのが遊星爆弾で、イスカンダルがもたらした波動エンジンはひとつの小宇宙にも匹敵するエネルギーを封じ込めており、その内部は“閉ざされた宇宙”に相当するらしい。
イスカンダルは波動エンジンは武器として渡したのではなく、宇宙を移動するためのものとして地球側に渡したはずだった。
しかし真田は航行に使うエンジンとしてだけでなく波動砲という武器をも創り出した。
「コスモリバースを直接渡されなかったのは?人類は救うのに足るだけの価値があるのかを試されているのかもしれない」と沖田艦長は言った。
自動航法装置
ユリーシャそのもので、それで持って記憶解析からイスカンダルへの航路を見つけている。
ヤマトミッションの一部
手動操作
面舵いっぱい、取舵いっぱい(実在)
これは大航海時代の海賊ものや幕末や過去の日露戦争などで海上を進む船と共通する要素で戦闘中に出てくる。
面舵いっぱい | 船の舵を右に目一杯とって船の進行方向を全力で右に向けること |
取舵いっぱい | 船の舵を左に目一杯とり、船の進行方向を全力で左に向けること |
超光速ワープ航法
ワームホールを人為的に発生させ実質的に光速を超える航法。
ワープするのに十分なエネルギーが足りなかった場合、次元の狭間に捕捉される。
時風連続体に常に歪みを生じ宇宙そのものを相転移させることもある。
ワープするとワープアウト反応の重力場の歪みとして敵からも検知される。
次元の狭間(異次元との結節点である次元断層)に入ると限られた範囲内としか通信できなくなる。
ガミラスの呼び方ではゲシュタムジャンプと言うらしい。
ヤマトの艦橋(ブリッジ)
戦艦大和は武蔵と共に太平洋戦争で建造された戦艦でそれを元にアニメの宇宙戦艦ヤマトも作られている。昔のものは甲板に登るのは大変で外側についている階段を使って自力で登ったらしい。
もちろん天井も鉄で覆われているが、宇宙戦艦ヤマトの方はガラス張りが大きい。
艦長室が一番上で椅子がエレベーターになっていて第一艦橋に入れるようになっていて、その下に第二艦橋、一番下の艦底に第三艦橋がある。船の姿勢を逆さまにした時などにそこを使う。
第一艦橋は戦闘用、第二艦橋は運航に関わるものが配備されているらしい。
昔の艦船模型そのままだけに艦長室が脆く一番狙われやすい配置。アルカディア号の船長室の場合もそうだが戦争時は狙撃される可能性がある。あんなに壊れたらそんなにすぐに修理できるのかな?ドッグ入りできない中で素材や設備はどうしているのか気になってしまう。
ちなみに太平洋戦争前のリアル戦艦大和の艦長室は戦艦の真ん中部分の重要防衛区画(第1艦橋の2つ下)にあったそうです。
全般的に戦艦の中は思ったよりハーモニカ長屋よろしくの狭々とした空間だと思います。
新生宇宙戦艦ヤマト(復活篇)
出発の時の様子。先に月軌道上に多数の地球人類を載せた移民船団と護衛艦隊が合流して待機している。
古代「全艦発進準備」
大村「了解。波動エンジン起動開始」
折原「ECIに移動、準備に入ります。」
と折原の自動椅子が下階に下り電算室ECIに入るチーフ席につく。
折原「全システム異常ありません。」
天馬「機関室システム完了」
徳川「機関部門配置完了」
中西「全通信回路オープン。送受信状態良好です。」
「レーダー室異常なし」
「射撃管制システム異常なし」
「艦内全機構オールグリーン。全て異常なし」
小林「後方システム異常なし」
大村「発進準備全て完了。ドッグ上昇」
「補助エンジン始動。動力接続。」
「動力接続スイッチオン」
ヤマトが氷塊地上に上がった後。
「続いて第1フライトエリア 第2フライトエリア始動10秒前」
天馬「第1フライトホイール接続」
天馬「第2フライトホイール接続」
大村「ガントリーロック、解除」
古代「ヤマト、発進!」
ヤマト発進後
古代艦長「小林、見事な操艦だったぞ。」
小林「当然ですよ。」
大村「第三次移民船団に合流完了」
古代艦長「第三次移民船団アマール星に向けて発進」
次元波動爆縮放射器(波動砲)
次元波動振幅反応炉機関で動き、強制注入器による多粒子発振増幅制御装置で波動炉心を点火し重力波圧縮室で圧縮調整して砲口から放出する。
超重力で発生させたマイクロブラックホールが瞬時にホーキング輻射を放つ
波動エンジンを活かしたミサイルが惑星をも粉々に吹き飛ばし、宇宙の戦場で数多くの人員を一瞬で死に至らせる威力を持つ。科学の言葉であえて言うと素粒子砲で、いわゆる現代で言えば水爆攻撃のようなものを想像すれば良いかもしれないが破壊力はその100倍はあるかもしれない。イスカンダルはヤマトの沖田艦長に二度と使わないように外交的な約束をさせたほど。
波動砲とは? 以下イスカンダルのユリーシャと真田がやり取りしていた内容です。
波動砲方程式のポルチンスキー方程式の特殊解
特殊解に基づきコンパクト化されたカラビ・ヤウ空間の一部を開放
時空性対称性モジュライの散逸には比例しない。
超対称性モジュライと直には結びついてはいない。
調弦真空は発散されて宇宙が引き裂かれないか?
本質は超弦コンパクト化のランドスケイプ
ユークリッド2次元ブラックホールの破綻
復活篇
新生宇宙戦艦ヤマトでは6連発トランジッション波動砲が撃てるようになっている。
月をも吹っ飛ばせる威力を持つ一方で、エンジンは空になる。
トランジット波動砲
波動砲よりももっと高エネルギーの波動砲。ガミラスの反波動格子技術は抑制もできるが増幅もできる。
波動防壁
これでいくらか戦艦の防御耐性が上がるようです。ヤマトでは20分程度、陽電子ビームに対応できる。
ただし初期のヤマトで冥王星などで機関に重大なダメージを負ったのに復旧が早すぎたり、波動砲が撃てるまでになっているのは無理があるかもしれない。
波動防壁弾
船体以外の任意の空間に短時間ながら波動防壁の展開を実現
反波動格子
これの効果によっては波動エンジンも仕事できなくなる。ガミラスの技術。
異次元アクティブソナー
確実に相手の場所は突き止められるがヤマトの位置をバラしてしまう。
シーガル(偵察機兼観測機)による体勢哨戒でソナーの代わりにする。代償として自分の位置も特定されるかもしれないがソナー源を分散することで撹乱できる。デメリットは確実に敵の位置を捉えられるとは限らないこと。
移動式設備
アナライザー
地球で作られた人工知能AIロボット。ヤマト副長の真田が主に使っている。分析したりその手で人間と同じような機械作業をする。大型機械と接続すると大型機械を操作できたりもする。
艦内エレベーター
新生ヤマトでも艦長席はエレベーターで艦橋内の艦長席を行き来することができるようになっている。上下だけでなく水平方向にも移動する。
戦艦銀河
真田がヤマトのテストをするために造らせた実験艦で、ヤマトのコピーらしい。イスカンダルから譲り受けたコスモリバースシステムを銀河の方に引っ越してヤマトに波動砲を復活させた。
しかし2202では戦争運用できるように作り直され藤堂平九郎の娘が軍人将校になって艦長をしている。
ヤマトが大破した後、銀河の装備をヤマトに引っ越した。
そしてそれまでの経験をAIに学ばせてブラックアナライザーに指揮官の仕事をさせている。
ガミラス技術
牽引ビーム
ガミラスの技術。ヤマト側でそのビームを受け入れるかどうかは選択できる。受け入れた場合はワイヤーつけたみたいに牽引される状態に入る。
自力では抜けられない空間でヤマトは波動砲で空間に穴をあけ、ガミラスはヤマトを牽引して脱出するという敵同士でありながら自然災害には助け合って抜け出した時に使われた技術。
ガミロイド
ガミラスで作られた機械性アンドロイド。味方がおらず孤立したとAI本人が自覚した時は自爆するように設計されている。兵隊になることもあれば人間が長時間入れない時間断層で人間に成り代わって機械作業したりできる。
イスカンダルにも似たような形のアンドロイドがスターシャに身の回りの世話をしています。
暗黒星団帝国テザリウム技術
テザリウムの技術は地球政府に抵抗の機会を与えることもなく占領してしまう。その技術の真相について見てみよう。
まず彼らは地球防衛軍に気が付かれずに太陽系奥深くまで侵入し、忍者工作活動のようにそれぞれの防衛拠点を殲滅させて地球まで乗り込み地球政府の要人達の目の前に迫り、脅して降参させることに成功した。
重核子爆弾(ハイプロン爆弾)
イカロス小惑星で真田と合流したヤマトクルー達は藤堂からの入電を受ける。
山南「長官、ヤマトはこれより直ちに敵黒色軍団撃滅のため地球に向かいます。」
藤堂「いや、待ってくれ。山南君。」
山南「どうしてです。長官」
藤堂「諸君、これを見たまえ。古代達は見ただろ?敵の重核子爆弾だ。奴らはこれ1発で全人類を滅亡させてみせると宣言した。真田君、君はどう思う?」
真田「長官、これはハイプロン爆弾です!間違いありません。」
藤堂「ハイプロン爆弾?」
真田「これが爆発すると地球の中間子質量が破壊され一瞬のうちに人間の脳細胞が破壊されて全滅してしまうでしょう。」
藤堂「真田君、この爆弾についている起爆装置なんだがそれをどこで操作するのかまだ分からんのだ。」
真田「それはこの爆弾の機能目的から見て起爆コントロール操作は地球上ではなく敵の母星本体にあります。」
古代「母星本体?」
真田「そうだ。」
島「そんな遠くでコントロールするなんて。」
古代「それじゃ地球の敵を撃滅したって何にもならないじゃないですか?」
真田「そうだ。このままではとても地球の占領軍を攻撃することはできない。」
島「そうすると俺たちは敵の母星に行けなければ地球を救えないのか?」
真田「それもハイプロン爆弾の爆発前に攻撃しなければならん。」
古代「行きましょう。母星へ。」
南部「行こう!」
太田「母星へ行こう!」
山南艦長「うーむ! 長官、ヤマトは即刻敵母星に向かって発進いたします。」
藤堂「諸君、航海の安全を祈る。」
山南「ヤマト、発進準備にかかれ。」
古代「総員に告ぐ。総員に告ぐ。ヤマト発進準備にかかれ」
自然環境
地球(実在)
【旧作・永遠に】(架空)
暗黒星団帝国テザリアムは地球を占領し、地球人類は唯一降伏をした。
太陽系の惑星に赤い大きな光に包んで施設破壊もなく人間だけが何も傷跡もない形で遺体に変えていった。
地球側新作戦司令室アナウンス
「不明物体の到達予想地点はポイントA89、地球防衛軍地下司令地区の未開発エリア付近です。」
そして飛行物体は下方にドリルを降ろして大地に固定した。
そしてその周りにはバリアを展開しており地球防衛軍の戦車も跳ね返した。
そして夜に背中にジェットパックをつけた暗黒星団帝国兵士が多数舞い降りてきた。
森「大変です。正体不明の降下兵が」
「Dブロック方面に敵兵多数!」
「第7支部が襲われている!」
その後奇襲を受けた。対空ミサイル基地占領され、大統領官邸包囲され、副砲爆破され、首相官邸応答なし。未開発エリア包囲警備隊制圧される。
防衛軍事本部に向かってきた。
「長官、見てください!」
古代守「拡大投影!」
テザリアムは掃討三脚戦車、パトロール戦車、戦闘爆撃機を使ってきた。
保守中央部はほぼ全滅。第3ブロック地上部隊壊滅。
森雪「コントロールタワーが出ました」
古代守「よし、切り替える。」
島大介「島です。」
古代守「島、早速だが各衛星軌道上の無人艦隊を第7周回軌道上に集結させ地上援護に向かわせろ。」
島大介「了解。集結から地球到着までの所要時間は約10分です。それまで何とか持ち堪えれば背後から不意撃ちできます。」
古代守「よし、頼んだぞ。」
島大介「はい」
無人艦隊コントロールセンター近くに黒色艦隊旗艦ガリアデス率いる艦隊が接近していた。
島大介「見ろ!無人艦隊の背後に敵大艦隊だ。」
「あー、ちくしょう、いつの間にこんなに」
島大介「うー、こいつは迎え撃つしかないぞ。」
しかし無人艦隊も壊滅させられる。
島大介「無人艦隊の弱点を突かれたか。」
そして無人艦隊コントロールセンターも被曝する。
島大介「俺があの艦隊に乗り込んでいたら、くそう。」
古代進「コントロールタワーがやられたんだ。」「こちら古代、これから地球有人軍事基地に向かい、敵艦隊を迎撃します。」
古代守「進、やめろ。」
古代進「兄さん、黙ってこの艦隊を見過ごせって言うのかい!」
しかし古代の機体も被曝してしまう。
藤堂長官は手紙を古代守に預ける。
古代守「雪、これを持って有人軍事基地へ行け。進は必ずそこに行くに違いない。この命令書を渡すんだ。」
森雪「はい」
カザン「総統閣下、中和成功。地球全土をほぼ制圧しました。」
総統「地球占領は当然のこと。それよりヤマトはまだ見つからんのか?」
カザン「全力で捜索中ですが、まだ発見の報告は。」
総統「何よりも第一にまずヤマトを探すのだ。徹底的に探すのだ」
カザン「は、必ずや。」
焼け落ちた有人軍事基地で古代進と森雪は落ち合う。
古代進「雪!」
森雪「古代くん!」「会いたかった。」
古代進「僕だって。」
抱き合ったが森は命令書を手渡す。
森雪「古代進、旧ヤマトの乗組員を集め、小惑星イカロス天文台の真田志郎と連絡を取れ。以上」
古代進「真田さん。」
森雪「私も手伝うわ、古代くん」
古代進「だが、どうやってみんなを。」
森雪「英雄の丘に行きましょう。苦しい時も辛い時も皆あの丘に集まったじゃないの。」
古代進「英雄の丘。沖田艦長。」
そこには沖田艦長の石像初めヤマトで戦って戦死した軍人たちの墓があった。
そして佐渡酒蔵とアナライザーが来ていた。
佐渡「沖田艦長、とうとう地球もこんなざまになってしもうだ。わしゃあここであんたと地球が滅ぶ姿を見ようとは思わなかったよ。艦長、何もかも終わりじゃ。」と大酒を飲み泣いていた。
佐渡「おお、相原じゃないか?よう生きておったなあ、相原。太田、南部も来たか。」
アナライザー「わ、雪さんと古代さんだ!」
古代進「佐渡先生!」
佐渡「古代!雪!二人とも無事だったかい?」
古代進「佐渡先生、みんなも元気かい?ああ、いいものを持ってきたなあ。早速真田さんに連絡を取ってみてくれ。」
相原「はい!」
徳川「古代さーん、島さんが。」
古代進「島!徳川!」
島「古代、やっぱりな。ここにくればお前に会えると思ったよ。」
佐渡「みんなよう来たあ。」「沖田艦長、流石はあんたの息子たちじゃよ。本当によう来よったわい。」
徳川「古代さん。地球はこのまま占領されてしまうんでしょうか?」
相原「真田さんと連絡が取れました。」
古代進「真田さん、古代です。そちらの状況を」
電波が悪い。
真田「しばらくだな・・・。なんの被害もない。小惑星なので敵も甘くみたのだろう。我々も敵の 不明物体像をキャッチはしていた。だが強力な妨害バリアが働いて地球への連絡が取れなかった。」
古代進「真田さん、ヤマトを知りませんか?どこでどうなっているのか?」
島「我々はほとんどここにいるんです。」
真田「そうか、実は私もそれを待っていたんだ。」「あるんだよ。ヤマトが。あるんだよ、ここで」
電波が途絶えた。
古代守「おい、相原どうした」
島「なんだ、一番大事なところじゃないか?」
相原「ダメです。強力な妨害バリアが。」
佐渡「しかしはっきりとここでと言ったぞ。」
相原「行きましょう!真田さんのところへ」
古代守「そうだ、ヤマトのあるイカルスに行こう。」
太田「でも古代さん、火星の向こうまでどうやって?」
森雪「それなら私に任せて。」「司令部に地下秘密ターミナルがあるわ。大統領緊急避難用の光速連絡艇を使えばすぐ着くはずよ。」
佐渡「よし、それで行こう」
島「ダメだ。天上のドームが開かない。このままでは発進できないぞ」
森雪「確か、外のコンピューターのロックだわ。」
古代進「雪、自動発進まで20秒だぞ!」
しかし敵が施錠ドアを銃で破って雪崩れ込んできて古代も応戦する中
そして森雪がロックを外して戻ろうとした時、銃で撃たれてしまい倒れる。古代は手を伸ばし森雪はそれに捕まり引き上げようとしたが力が足りず落ちてしまった。古代は飛び降りようとしたが相原に止められ、別れ別れになる。
地球連邦会議場にて。その中に藤堂長官もいた。
カザン「本日我が艦隊は地球全土を完全に占領したことをここに宣言する。」「もし我々に反抗する者があれば都市周辺に打ち込んだ重核子爆弾を直ちに爆発させる。諸君、見るがいい。我が母星の文明の翠を極めた爆弾だ。あの爆弾1発で地球の自然になんら影響を与えることなく一瞬の間に全人類の脳細胞を破壊し絶滅させることができるのだ。その脅威に晒されたくなければ我々の命令に服従することだ。最初の命令を下す。宇宙戦艦ヤマトの所在を明らかにせよ。」
周りが藤堂の方をチラ見したりする中で
カザン「そこの男、お前が知っているようだな。」
藤堂長官「ヤマトの所在を知ってどうしようというのだ。」
カザン「質問は許さん」
藤堂長官「恐ろしいのか?ヤマトが。たかが戦艦1隻、なぜそんなに恐るのだ?」「そうだ、貴様たちが恐れるようにヤマトは地球の希望だ。地球にはまだまだ力が残っているのだ。我々はまだ降伏したわけではない。知りたければ貴様らで探すがいい。」
カザン「愚か者め。直ちに処刑せよ!」
藤堂が処刑されるために個室に連れて行かれようとするところ古代守は
古代守「おい、俺の方が先だ。」と藤堂の方に近寄った。
「おかしな奴め、そんなに早く死にたいか。ようし、先に始末してやる。」
古代守は藤堂に顔を近づけて言った。
古代守「長官、私が先に自爆します。その隙に逃げてください。私はもう助かりません。」
「何をしている!」
古代守「では」
処刑室に入ろうとする少し手前で自爆し爆風の中で藤堂は逃げた。
【旧作・復活篇】(架空)
太陽系に接近したカスケードブラックホールに吸引され銀河の中心に飛ばされる。
人類の6億人程度はアマールの月に移住するが、真田や佐渡を含めてほとんどの人類は地球と共に運命を共にした。
小惑星イカルス(実在)
地球近傍小惑星の一つであり、アポロ群に属する小惑星。直径1,000メートル。地球より大きな軌道長半径を持つ地球横断小惑星で、地球に非常に近づくことがあるため、潜在的脅威と言われています。
また小惑星帯は通信インフラストラクチャーが存在しないため通信が難しいと言われています。
現代の通信の手段としては、深宇宙通信ネットワークを介して電波通信を行ったり、高利得アンテナを使用したりします。また、通信遅延が発生するため、データの送受信には時間がかかることがあるそうです。
はやぶさ探査機では地球との通信に20分の遅延があるそうです。
【旧作・永遠に】(架空)
暗黒星団帝国テザリアムが地球に攻めてきて地球を瞬く間に占領してしまった時、ヤマトは真田とともにイカルスにおりヤマトクルー達が来るのを待っていた。
(実は森雪がヤマトクルーを集めるサポートをし、光速連絡艇まで手配したが、テザリアム兵に銃で撃たれて怪我をしてしまい1人残されてしまう。)
相原「イカルス天文台、イカルス天文台、こちらヤマト乗組員。光速連絡艇にて上空に到着しつつあり。これより誘導を願います。」「イカルス、応答せよ!どうした、誰もいないのか?」
島「あれを見ろ」
ドーム上の覆いが開くのを島が見つける。
古代進「よし、あの中に着陸。」
島「しかし大丈夫かなあ、古代。誰もいないのに」
古代進「この際だ。強行着陸」
そして基地の内部に入っていく。
島「ここはなんだ?」
「まるでヤマトの第3艦橋そっくりだ。」
そしてそれはヤマトであることに気がつき、クルーたちはエレベーターで第1艦橋に行く。
島「間違いなくヤマトだ」
古代進「俺たちはヤマトに帰ってきたんだ」
そしてエレベーターの入り口が開き、
真田「よ、みんな、よく来たな。」
古代進「真田さん!」「どうして出迎えてくれなかったのです。ちょっと不安になりましたよ。」
真田「いやあ、山崎くんと機関の最終チェックに追われていてね。」
山崎「君たちのことだ。間違いなくきっとここへ現れると思っていたよ。」
真田「あれ?雪がいないな。どうしたんだ?」
佐渡「なあに、雪のことだ。無事でいてくれるじゃろう。」
真田「そうか・・」
島「いやあ、でもよかったあ。ヤマトが健在で。」
真田「うぬ。長官から私が預かり、非情な事態に備えて管理していたんだ。」
~~~~~
山南艦長「うーむ! 長官、ヤマトは即刻敵母星に向かって発進いたします。」
藤堂「諸君、航海の安全を祈る。」
山南「ヤマト、発進準備にかかれ。」
古代「総員に告ぐ。総員に告ぐ。ヤマト発進準備にかかれ」
島「波動エンジン始動」
山崎「波動エンジンへの閉鎖弁オープン。波動エンジン内圧力上昇へ。」
徳川「圧力上昇」
真田「波動エンジンへの接続準備。フライホイール始動」
島「波動エンジン点火数秒前」
真田「岩盤爆破スイッチオン」
山崎「5、4、3、2、1、フライホイール接続点火」
古代「ヤマト発進!」



こういう地球との通信や岩盤破壊は敵に傍受されてしまわないのかは疑問が残ります。また序盤イカロスの真田さんと地球から通信しようとした時も通信は安定していなかったので地球からの藤堂長官からの入電でリアルタイムな音声会話ができることも疑問は残ります。
ただ小惑星ネタは宇宙戦艦ヤマトよりも700年未来になる宇宙海賊キャプテン・ハーロックのデスシャドウ島でも出てきています。そこでは爆破させるのではなく出入り口の通路があったはずです。
そこでは貴重な修理や補給可能な隠れ場であり呼び寄せることができる仕組みだったのですが、【旧作・永遠に】では岩盤を破壊してこの惑星を粉砕して使い捨てにしたことになっています。
ただし小惑星帯は航行が難しいが敵に発見されにくい場所としてアルカディア号や宇宙戦艦ヤマトも活用されていたりします。
天の川銀河(実在)
我々の太陽系があると言う天の川銀河の中心から太陽系までの距離は約3万光年。そして天の川銀河の中心には太陽の200万個分の質量を有する時空の穴・巨大ブラックホールが存在する。ブラックホール、それは光すら漏らさぬ暗黒の穴でその最深部には密度・重力が無限大の特異点がある。
そして21世紀初めホーキング博士は天体が蒸発する時に発する輻射に、ブラックホールが吸い込んだその物質の情報が含まれている可能性を示唆したと言う。
(以下架空ストーリー)
23世紀の旧作復活篇では天の川銀河の中心であるブラックホールとも関わりがあるストーリーになっている。
またこのブラックフォールが意思を持つ生命体である設定になっている。
そしてカスケードブラックホールに吸い込まれた地球は後で残存地球人類の救助に当たっていた防衛軍旗艦ブルーアースから入電があり観測の結果、銀河中心の巨大ブラックホールの中に飲み込まれたことが判明したらしい。
西暦2220年、宇宙戦艦ヤマトは太陽系回遊惑星アクエリアスの海に沈んで17年、地球人類は未曾有の危機に瀕していた。アクエリアスは凍った状態になっていた。
(17年前アクエリアスにヤマトが沈んだ時は沖田艦長が生きている設定?)
と言うのは遙かな宇宙から移動性ブラックホール(カスケードブラックホール)が刻々と接近しつつあった。
(発見は西暦2217年)
それは観測史上例を見ないもので、何度計算をやり直しても太陽系を通過することがはっきりしていると真田は古代に伝えた。全世界から天体物理学の権威が集結して対策会議が連日行われた。①ブラックホールのコースをそらすか②消滅させるか、③辺境の惑星をテラフォーミングして一時的に避難させるか、④地球をずらしてやり過ごすか。
しかしいずれの方法も現在の科学力では実現不可能という結論だった。
真田は「宇宙に移民をするしかない」という考えで移住の準備を進めてきたのだった。
地球は2.7万光年先の惑星アマールの月への移民することになり、第1次、第2次移民船団とも謎の敵の攻撃を受けて消息を絶ってしまう。
地球から1.7万光年先で、防衛艦旗艦ブルーノアとする第一次移民船団がアマールに3億人を送り届ける途中正体不明の艦隊に待ち伏せされ敵とみなして攻撃開始。
戦争被害が大きくワープでギリギリ逃れる。その中に古代雪艦長も含まれる。
地球から1.68万光年で宇宙開拓辺境で貨物船ゆきの船長をしていた古代進は難破船の回収のために向かう。そして衝角で難破船に入り込み、追撃してくる敵を古代が指揮して主砲を撃たせ撃破し地球に戻ろうとするが目の前にアクエリアス氷塊群が立ちはだかる。
古代が戻ってくると真田によりあと3ヶ月(800万秒たらず)後に地球がカスケードブラックホールに飲み込まれることを報告される。
その後第2次移民船団も第1次船団が襲われた同じ位置で謎の艦隊に襲われ全滅する。
しかし古代は第1次で遭遇した敵とは違う。フォルムが違いすぎるためおそらく別の星の艦隊であることを真田に指摘する。
島「では複数の国家が地球艦隊に攻撃を。」
古代「何か大きな力が移住を妨げているとしか思えない。」
真田は氷塊のアクエリアスの基地に古代を連れていく。
17年前アクエリアスは元々地球を襲ってきた巨大な水塊だったが、ヤマトが自爆することで厄災を防いだのだった。
そこでヤマトのドッグを造り再建が着々と進んでいたのだった。
古代「ヤマト!」
真田「そうだ。これが新生宇宙戦艦ヤマトだよ。」
艦長席の上には沖田艦長の像がある。
新生ヤマト発進旅立ちに向けて第一艦橋にて。
古代「諸君、俺がヤマト艦長、古代進だ。お前たちの命、今日から俺が預かる!ヤマトと共に地球人類を守る!」
その後第三移民船団が地球で編成され、月面基地より護衛艦隊が出発し2者が合流し月面軌道上で待機し、護衛艦旗艦ヤマトと合流して共に出発する。
床のモニターに作戦説明の概念図が表示されていてクルー達が多数それを見ている状態で。
桜井「我々の地球を含む太陽系は銀河系のオリオン腕に位置します。中心からの距離はおおよそ3万光年。現在このい位置に(カスケードブラックホールが)観測されています。この角度から地球に迫り太陽系を飲み込んで通過すると思われます。移民の目的地サイラム恒星系アマール、銀河系の中心方向27000万光年の距離にあります。移民船団はそこまで数回のワープで到達することになります。しかし第一次、第二次移民船団はほぼ中間地点の17000光年の宙域で謎の大艦隊の攻撃に遭い殲滅されています。」
大村副艦長「今回最も深刻な問題は敵の存在もさることながら、護衛艦と移民船の不足にある。最終的には数十万人単位の残留者が出ると考えられるのだ。」
古代艦長「つまりヤマトは第三次移民を無事に届けるだけでなく、再び地球へ移民船を連れて戻らなければならない。地球がカスケードブラックホールに飲み込まれる前にだ。」
大村副艦長「移民船団全艦が完了次第1回目のワープに入る。解散」
「第一、第二エンジン点火。」
その後移民船団はワープに入る。
古代艦長「ヤマトワープに入る」
復活篇に出てきた数式
C:光速
おとめ座の暗黒星雲(暗黒銀河)
【旧作・永遠に】(架空)
中央大コンピュータ室でおとめ座中域方向に40万年光年先の暗黒星雲で敵黒色艦隊出現点が見つかる。
そこを目指してヤマトは出発した。またヤマトの武器もいくつか改良されs、主砲のエネルギーもカートリッジ化された。あらゆる範囲を同時にキャッチ分析できる全天球レーダー室も装備された。
また波動エンジンを大幅にパワーアップさせ新開発のスーパーチャージャーによって連続ワープが可能になった。
暗黒星雲とはガス星雲のうちで、低温度(20 K程度)かつ高密度(500水素原子 cm-3 程度以上)で、多量のダストを含むため、背後の天体からの光がダストに遮られて黒い雲のように見えるもの。
天文学辞典



地球から500光年の距離に暗黒分子雲バーナード68がおとめ座方向にあるそうですが、今回はこれを指しているようではなさそうです。
地球から最も近いと言われているおうし座・ぎょしゃ座暗黒星雲は約460光年だそうです。
ちなみに暗黒星雲は暗黒物質(ダークマター)とは全く関係がないそうです。
ヤマトは連続ワープのテストを兼ねて小ワープを行った。
真田「ワープ準備完了。」
山崎「波動エンジン異常なし」
古代「ワープ自動装置セットオン」
島「ワープ1分前。各自ベルト着用。」
徳川「1分前だぞ、早くしろ!」
佐渡「みーくん、地球とも当分お別れじゃぞえ。」
古代「ワープ30秒前」
このタイミングで敵に見つかる。
オペレーター「ヤマトを捕らえました。右17度方向。ふた〇〇宇宙キロ。我が暗黒星雲に向かって進行中。」
テザリアム帝国第一艦隊司令デーダー「何、我が母星に向かうと言うのか?ならぬ! 全力をあげヤマトを追撃せよ。」
古代「3、2、1、ワープ!」
島「ワープ!」
デーダー「ん、なんと速いワープだ。」
島「小ワープ終了」
山崎「波動エンジン異常なし。」
相原「現在位置十一番惑星より約18万3千宇宙キロ方位280」
南部「小ワープ1回で0.7光年、すごいスピードだ。」
真田澪「レーダー装置に損傷発生。」
真田「やっぱりスピードの影響が出たか。」
島「それだけワープ性能が優れていることなんだな。」
山南「真田君、修理を急いでくれたまえ。」
真田「了解」
古代「艦長、この艦敵来襲に備えて偵察機を発進させます。」
〜〜〜
その頃索敵中の偵察機では暗黒星雲を背にした黒色艦隊前線補給中間基地を発見していた。
古代や加藤たちコスモタイガーは直ちに出撃し敵基地の殲滅に向かった。古代が指揮を取っていた。
古代「加藤、お前の初陣だ。しっかりやれよ。」
加藤「まあ見ててください。」
古代「全機、ドーム内に突入、攻撃!」
しかし敵が透明のハニカム型の罠を用意していたので
古代「全機反転、上方へ。」しかし仲間の一部は撃破されてしまう。
古代「あそこしか侵入口はない。ドーム内に突入する!全機続けぃ!」
そして内部の航行挺や小型戦闘機など基地内の主力を破壊して行った。
島「見ろ! 基地が動き出した。」
真田「あの基地自体が巨大な宇宙空母なのだ。」
山南「全機敵中間基地より離脱せよ。」
古代「了解」
山南「ようし、今だ。目標敵中間補給基地、主砲発シ射ァ!」
敵中間補給基地を殲滅に成功し、その後連続ワープに入った。
島「ワープ5秒前、4、3、2、1、ワープ!」
その後山南艦長と真田含む主要なメンバーで会議が行われた。
複数「おー、すごい星雲だ」
真田「この星雲の直径は約10万光年ある。全く発光しない星雲なのでその存在は今まで地球から観測できなかった。」
島「直径10万光年と言うと我々の銀河系に匹敵しますね。」
真田「うん、だが、中心はガス状物質が充満している。向こう側の光を全く通さない。従ってあの星雲の彼方に何が存在するかは永遠の謎というわけだ。」
古代「しかし俺たちは行かなければならない。」
島「星雲を突き抜けるにはかなりの危険が伴う。艦長、連続ワープで迂回していきましょう。」
山南「うん、真田君、どうかね。」
真田「それは無理です。直径10万光年の星雲を迂回するとなると途轍もない時間がかかり重核子爆弾が爆発する前に敵母星到達が難しくなります。しかも、この星雲の回転速度はこの通り外円に行けば行くほど高速度になっています。ワープ中にこのスピードに引き込まれ渦の中に巻き込まれてしまうかもしれません。その方がずっと危険です。」
島「とすると?」
真田「中心部は比較的回転が緩やかだ。しかもこの中心部のどこかに向こう側に続く通路の入り口があるはずだ。」
山南「ようし、戦闘配備のまま突入せよ」
複数「はい!」皆は敬礼する。
サーシャ「レーダーが反応しません。」
島「何?」
オペレーター「こちら球形レーダー室!レーダー反応停止しました!」
島「真田さん、これは!?」
真田「ガス状物質が濃密になって水に近いくらいの密度になった影響だ。それでも7宇宙キロ先は見える。これからは有視界航法を取るよりしようがない。」
古代「有視界?」
古代「敵だ。」
その中で敵が現れる。敵が待ち伏せており一斉砲撃をしてきた。被弾したがバリアのおかげであまり大きな損傷にはなっていない。
古代「雪、左舷情報パネルスイッチオン。」
澪「違うわ。」
古代「何が違うんだ。急げ雪!」
古代「う、すまん、澪だったな。」
澪は指示に従う。
古代「推定距離左舷前方1万宇宙キロ。各砲塔、戦闘態勢につけ!」
山南「島、右舷に濃い雲がある。その中に退避しつつ全速で敵艦隊に接近せよ。」
その途中でヤマトも損傷する。
島「敵艦隊距離左舷前方1万宇宙キロ。ヤマト右舷ガス雲に突入。」
デーダー「攻撃中止!」
古代「20秒経過。敵艦隊との推定距離8000宇宙キロ。」
山南「第1第2主砲、発射用意。」
太田「敵艦隊左舷45°水平方向に最大接近」
山南「左40°反転ガス雲より離脱。」
島「左40°ようそろう(宜う候)。」
その時敵からの攻撃がヤマトに届き始めた。
山南「主砲発射!」
古代「主砲発射!」
ヤマトそれなりに良い戦果をあげる。
島「ゴースターン、左80°」
その時山南艦長は冷や汗をかいた。
山南「待て、このまま撃つ。」
古代「主砲発射!」
古代「どこへ逃げるつもりなんだ!?」
真田「行く先に通路の入り口があるかも知れぬ。機関長、エネルギー増幅!」
山崎「了解!」「エネルギー増幅!」
島「フルパワー噴射!」
その時かなりのショックがあった。
澪「ビデオパネル、スイッチオン!」
相原「黒色艦隊、地球から追ってきたんだ。」
カザン「今こそ聖総統のご命令に応える時が来たぞ。全艦に告ぐ。ヤマトを逃すな。」
オペレーター「第三砲塔損傷!」
オペレーター「左舷魚雷発射ロ損傷!」
山南「面舵30°小惑星の横に入り込め。」
カザン「ヤマトが入りよったな。思う壺にはまってきたぞ。」
古代「何だ、あれは。」
ゴルバ型浮遊要塞がヤマトの目の前に立ちはだかった。
古代「くそ、敵に謀られた。」
グロータス司令「全要塞、攻撃開始せよ!」
ヤマトの3連装は効か図、一方的にヤマトは破壊された。
古代「真田さん、こうなったら波動砲使いましょう。」
真田「だめだ。波動砲を使う時は全エネルギーを停止しなくてはならん。その間にやられてしまう。」
古代「しかしこのまま座して死を待つより。」
真田「波動カートリッジ弾を使おう。主砲のカートリッジの中に波動エネルギーが仕込んである。まだテストもしていないんで使わなかったが。」
古代「わかりました。艦長!」
山南「うん。よろしい。島、あの要塞の裏に回れ。要塞を盾にする。」
島「了解」
南部「自分は第一主砲室に行きます!」
古代「波動カートリッジ砲用意!」
オペレーター「ヤマト接近!」
グロータス「迂回せよ。」
ヤマトが被弾し医務室に多くの負傷人が運び込まれる。
「痛え」
佐渡「こら、静かに寝とらんか。このバカもんが。」
グロータス「ヤマトめ、ゴルバの影に隠れたか。構わん。あの要塞ごとヤマトを吹き飛ばせ!空間重魚雷発射ァ!」
澪「敵超大型魚雷接近」
島「くそ、奴らはこの要塞を見殺しにする気だ。」
古代「波動爆雷連続発射!」
南部「早くしろ!」
古代「発射!」
グロータスこの砲撃で溶死。
古代「たった2、3発でこれほどの大爆発が。」
真田「いや、こんな効果があるはずはない。」
島「でもすごい威力だったぜ。」
真田「ひょっとすると波動エネルギーと敵の何かのエネルギーが融合したのかもしれない。」
古代「波動エネルギーの熱効果なのではないですか?」
真田「あの波動カートリッジ弾には波動砲の100分の1のエネルギーしか仕込まれていない。」
BH-199ブラックホール
【復活篇】
ヤマト発進後
古代艦長「小林、見事な操艦だったぞ。」
小林「当然ですよ。」
大村「第三次移民船団に合流完了」
古代艦長「第三次移民船団アマール星に向けて発進」
古代艦長「折原プローブを撃て。」
折原「了解。プローブを発射します。」
船底の第三艦橋付近から偵察目的で6発発射される。
折原「これはハニカムのサーチネットね。我々の侵入を監視しているのかもしれないわ。」
大村「第一次、第二次移民船団もこれに引っかかったんでしょうか?」
古代艦長「待ち伏せされたということはそういうことだろう。」「真帆、サーチネットがどれくらい拡がっているのか端を見せてくれ。全員中央作戦室に集まれ。」
徳川「一体どこまで続いているんだ。」
小林「こりゃ突破は無理だな。ヤマトだけなら強引に入れるだろうけど。あれだけの移民船を連れちゃあ。」
桜井「艦長、こっちから迂回して入ってはどうでしょう。移民船を今待機しているところからロングワープさせるのです。」
上條「ヤマトにはそれだけの出力があっても、移民船のエンジンにそんなワープは無理だろう。」
折原「なんとかなるかもしれません。移民船団のいる近くにBH-199ブラックホールがあります。これに向かって飛ぶんです。宇宙儀に転送します。太陽の質量の300倍といわれる大物ですから、重力の中央に猛烈に引っ張られて加速がつきます。それを利用してフライバーからワープに入るんです。」
小林「無茶を言うな!」
上條「フライバー位置損なったらどうなると思っているんだ。真帆」
折原「失敗して事象の地平線を越えてブラックホールに吸い込まれる。」
上條「だろ?」
桜井「しかしできないことはない」
上條「おい、商船学校。事象の地平線てのは、ここから先がそうですと看板が立っているわけじゃない。俺たちがどれだけの命を預かっているのか分かっているのか!」
小林「ずうっと同じ宇宙が続いていて引き返そうと思ってもそん時はすでにブラックホールの中だよ。商船学校」
古代艦長「大村さん、どう思う?」
大村「確かに難しいですなあ。民間船がブラックホールに近づいた経験などありませんからな。ただし・・」
古代艦長「他に道はない・・と」
大村「ええ」
古代艦長「フライバーを決行する!怖がっていてはこの現状を打破できない。折原、BH-199の詳細なデータを頼む。桜井は艦隊に作戦を徹底させてくれ。」
桜井「はい。」
古代艦長「全船団に告ぐ。これよりサイナム恒星系を目指す最後のワープに入る。指示した船列をとり順次出発せよ。」
折原「そのまま慎重に慎重に速度99宇宙ノット以上に」
ブラックホールの事象の地平線ギリギリの軌道を移民船は通過した。
乗客は2つの肩にシートベルトを2つの狭い席にすし詰めに座っていた。
そして移民船はワープに入った。
折原「第1グループワープ完了。ワープ第2グループに続きます。」
ゴルイ提督「なんと大胆不敵なワープだ。」
シーガル艦長「感服している場合では。」
ゴルイ提督「面白い相手のようだ。伸ばしてはならん。全艦突撃!」
折原「艦長、敵艦隊出現!方向4時23分。距離2.8宇宙キロ。」
古代艦長「慌てるな。まだ少し時間がある。移民船団はそのままワープを続けよ。全護衛艦は離脱して船団後尾を固めろ。小林4時23分へ回とう。」
小林「了解。4時23分へ回とう。」
ブラックホールの周辺で向きを変えた。
古代艦長「上條、ヤマトの戦闘は任せたぞ。」
上條「了解!全艦戦闘配備。応答位置につけ。アンサー機体出撃用意」
古代艦長「小林、ヤマトを移民船団の最後尾に回せ。」
小林「了解」
上條「見ってろ。お前らぶっ潰してやる」
折原「別の敵艦隊、別の方向に出現」
桜井「1時20分の方向からも別の敵が現れました。」
古代艦長「全護衛艦隊に告ぐ。2つに分かれ、半数は左翼の敵にあたれ。半数は右の敵だ。中央の敵はヤマトが引き受ける。」
上條「全戦闘機出撃!」
小林「俺も行く。1機でも多い方がいい。」
上條「しかしお前はヤマトの操舵を」
古代艦長「俺が代わろう。小林には戦闘機の方が性に合っているだろう」
と艦長の上着を脱ぎ昔の赤い碇のユニフォームになった。
古代艦長「移民船を守る戦力は少しでも多い方が良い。小林、コスモパルサーの指揮はお前が取れ。」
小林「ありがてえ。了解!」そして受話器から「おい、真帆俺だ。小林。家族は守ってやるからなあ。」と折原に伝える。
小林「おい、美晴、宇宙デートと行くか!」
佐々木「馬鹿言うな。小林聞いたよ。変な告白。」
小林「告白じゃねえ」
「先生何をやってるんですか?ダメですよ?」
佐々木「おだまり!私はこれが好きでヤマトに乗ったんだ。」
「しかし艦内に負傷者が出たら?」
佐々木「あんたが応急処理しておきな。」「小林、ヘタレこいたら私がお仕置きに撃ち落とすからね。」
小林「ほーい、美晴に撃ち落とされたら本望よ。」
船底から発進する。
小林「コスモパルサー隊フレイ機、俺に続け!」
上條「小林、中央に敵艦載機多数、対処しろ!」
小林「了解、全機高度9千続け!」
その後佐々木に後方の敵を教えたりした。
上條「全砲門左舷へ。えんとつミサイル発射用意!」
「距離30宇宙キロ。発射角右45度」
上條「発射!」
まさにブラックホールの事象の水平線近くで決戦をしていた。
フリーデ国の赤い艦隊
提督「あの、巨大船を狙え!」
「了解」
移民船が狙われる。
折原「移民船左舷4時30分敵艦接近。距離18宇宙キロ。」
古代艦長「上條、重爆機を出せ。」
上條「はい!」「重爆機、移民船左舷4時30分の敵艦に当たれ。」
「了解」
移民船を狙った赤い艦隊は撃ち落とされる。
護衛艦隊は
艦長「前進、至近距離で叩け!」
古代艦長「今だ、畳みかけろ!」
上條「はい。第一、第二主砲、発射用意」「発射!」「艦首ミサイル発射!」
「一体・・」
ゴルイ提督「あの艦だ。あの艦の戦いぶりが全軍に影響を与えて力を高めている。」
「あの戦艦が?」
ゴルイ提督「あの艦を狙え。他はどうでもいい。あの艦を粉微塵に潰せ。」
とメインモニターでヤマトを指す。
「はっ」
上條「護衛艦はついち、しれいち撃破されました。朝霧も爆破。敵はブラックホール方向に移動してきます。」
古代艦長「移民船のワープはどの程度進んでいる?」
大村「88%が終わったところです。」
古代艦長「全護衛艦に告ぐ。交戦を続けながら後退し、移民船団に続いてのワープに備えよ。敵艦隊はヤマトが引き受ける。戦闘機隊、護衛艦隊の引き上げを援護しろ。」
上條「ぶっ殺してやらあ。波動砲用意!」
すると古代艦長に後ろから右肩を掴まれ平手打ちされる。
古代艦長「うろたえるな、上條!バラバラでいる艦隊に波動砲撃ってどうなる?ほとんど効果がない上にヤマトはワープのエネルギーを失う。」
上條「申し訳ありません。」
シーガル艦長「先日の艦隊とはまるで違う。」
ゴルイ提督「あの戦艦だ。移民船を1隻も失うまいとする判断のなんと毛高きことよ。その気概が全軍の指揮を高めているのだ」
シーガル艦長「敵ながら胸のすくような眺めですなあ。」
ゴルイ提督「ん、あれは果たして侵略者の戦い方だろうか?侵略どころか、生きようとする強い意志を感じる。我らの行いは虐殺に等しい。それに比べあの戦艦は」
その後移民船が負傷しているのをモニター越しに見たヤマトは
古代艦長「急速旋回」
古代艦長の舵によって急速旋回された。
上條「艦長、何をするんですか」
そしてヤマトは移民船の前にバリアを貼り盾となった。
古代艦長「上條、あの戦艦に向けて撃ちまくれ!」
上條「はい!」
ゴルイ提督「砲撃をやめさせよ!」
シーガル艦長「ん、なぜですか?」
ゴルイ提督「葬るには惜しい敵だ。そう思わんか?」
シーガル艦長「確かに。自らの身を挺して移民船を守ろうと必死だ。」
ゴルイ提督「我々もかつてはあのような武人の魂を持っていた。それがどうだ。今は成り上がりのSUSに脅されて虐殺に手を貸している。これ以上自らを貶めるのは辞めようではないか!」
シーガル艦長「提督らしいお考えですな。」
ゴルイ提督「うん、艦長攻撃中止。」
シーガル艦長「かしこまりました。」「エトス軍全艦隊に告ぐ!砲撃中止!」
ゴルイ提督「全速前進」
エトス軍はそうしてSUSに反旗を翻したのだった。
ゴルイ提督「我々も誇りを取り戻そうではないか。」
桜井「敵の砲撃が止んでいきます。」
古代艦長「何!」
小林「全機帰還、急げ!」
中西「艦長、あの艦から通信です。」
古代艦長「何、パネルに映せ。」
パネル越しに
ゴルイ提督「私はエトス星艦隊司令長官ゴルイ提督。見事な戦いぶりを見せられ敬服致した。貴艦と艦長のお名前をお聞かせいただけないか?」
古代艦長「地球防衛軍宇宙戦艦ヤマト。私は艦長の古代進だ。」
ゴルイ提督「宇宙戦艦ヤマト?古代艦長?心に留めておきましょう。我がエトス軍は優れた味方同様、優れた敵にもまた敬意を表するのは古代よりの伝統。それが守れるならばヤマトの如く名誉の死を選ぶ。」
古代艦長「ゴルイ提督にお尋ねしたい。なぜ我々を攻撃するのですか?」
ゴルイ提督「大ウルップ星間連合の議決である。連合の主導権はSUS国が握っている。だが、それは力を誇示するだけの理不尽な虐殺に過ぎぬ。その手から移民船団を守った貴艦の健闘を心より讃える。」
古代艦長「ありがとう、ゴルイ提督。感謝します!」
ゴルイ提督「健闘を祈る」
回遊惑星アクエリアス
【完結編】で地球に迫ってきた水状の回遊惑星。ヤマトの自爆でもって接近を防いだ。
カスケードブラックホール
【復活篇】で地球に迫ってきた移動性ブラックホール。
アクエリアスの氷塊に新生ヤマトのドッグを作り再建し、地球人の第3次移民船団をアマールの月に送り届けるための護衛艦隊司令の任務を古代進が引き受ける。
SUSとの戦いを終えてアマールから帰路につくヤマト。
オペレーター「あと5分で最初の長距離ワープ地点に到着します。」
小林「ようし!地球に向かって一直線だ」
古代艦長「大村さん。」
中西「艦長、地球から3日前の通信が届きました。」
真田長官「ヤマトの諸君、この通信が届く頃には君らは無事帰途についていることと思う。諸君を待つ地球は今カスケードブラックホールの接近により様々な異常気象に見舞われている。南極の氷は溶け、世界各地で地震や風水害が頻発している。だが地球も人々もまだ希望を持って諸君の帰還を待っている。安全な航海を祈る。最後に一言。地球の一同を代表して、ありがとう。」
古代艦長「真田さん。」
そしてヤマトはワープに入る。
地球では先に出発した5隻の移民船が先に地球に着いていた。
オペレーター「移民船団帰還!」
島「移民船団着陸完了後、メンテナンスを急げ。12時間後に出発だ!」
真田長官「後はヤマトだな。」
ヤマトがワープアウトした。
小林「ワープ、完了!」
しかしその頃、赤い謎の尾を引くエネルギー流が接近していた。
折原「カスケードブラックホールをとらえました。画像処理転送。上下約30万4千km、左右33万8千km、木星の倍以上の大きさがあります!」
小林「あ、あれが地球を飲み込むのか?」
桜井「まるで悪魔の唇だ。真帆、あいつの位置データをくれ。」
折原「14時5分時点で中心部は銀河緯度8度3分。銀河経度5度12分。」
桜井「スピードは?」
折原「秒速2万9000km」
桜井「太陽系外周に到達するのにあと3日。地球はその3日後に消滅です。」
古代艦長「急ごう!次のワープだ!」
そして2回目のワープも終える。
古代艦長は艦長室に上條、小林、佐々木、折原の4名を呼び出した。
古代艦長「楽にしてくれ。地球に着く前にみんなにお礼が言いたくてね。」
小林「お礼・・ですか?」
古代艦長「そうだ。特に君たちに、本当に感謝している。俺は君たちに自分を重ねていた。初めてヤマトに乗って宇宙に旅立った時が。それからも戦いの日々にあった自分をね。」
上條「艦長、自分はまたこのクルーで飛びたいと思っています!」
小林「俺もだ!」
桜井「僕もです。艦長。」
古代艦長「ありがとう。」
桜井「艦長、お嬢さんはもうアマールに?」
古代艦長「いや、地球に残る。そう言っている。」
桜井「大村さんから聞いたことがあるんだ。お嬢さんは艦長のことを地球も家も捨てて勝手に宇宙を放浪している我儘親父だと思っているって。」
小林「俺達にはすげえヒーローなのに。」
桜井「それ、それが嫌だったみたいなんだ。」
佐々木「10代の女の子なんてそんなものよ。私達も経験あるでしょ。」
折原「でもこのままでいいはずない。艦長も辛いでしょう。」
地球ではその頃。
オペレーター「長官、冥王星が飲み込まれました!」
島「画像処理をしてスローで再生します。」
真田「わ・・・化け物だな。」衝撃を受けているようだった。
真田「地球に残された時間は?」
島「あと3日です。」
美雪「さあ、みんな。救命艇に乗って!時間がないわ。急いで!」そして客席見て驚いたような顔をした。
美雪「佐渡先生、迎えの救命艇が来ました!」
佐渡「わしゃあ、行かんよ。」お酒飲んで酔っていた。
アナライザー「私も残ります。」
佐渡「なーに、人間はいつか死ぬんじゃあ。わしゃあ地球にいっぱい思い出が残っとるしな。これでいいんじゃよ。」「じゃが、美雪ちゃん。お前さんまでいなくなったらお父さんは独りぼっちじゃあ。古代は愛する人が待っているからこそ戦った。ヤマトの戦いと旅とはいつだってそうだった。待っとる者のためにあるとわしゃあ思っとるよ。」
美雪「でも・・」
佐渡「ええい、面倒じゃ!アナライザー!」
アナライザー「分かりました!」
アナライザーは美雪を担いで救命艇に乗せて扉を閉め、
アナライザー「行ってください」
と言った。
その頃土星が飲み込まれようとしていた。
そしてヤマトはやっと地球に帰還した。
古代艦長「宇宙戦艦ヤマト、ただいま地球に帰還いたしました!」
真田長官「古代、ありがとう。すまなかった。」
古代艦長「真田さん、時間がありません。最後の人々を一刻も早くヤマトに!」
真田長官「うん、わかった。」
島「長官、最後の移民船団が出発しました!」
真田長官「うん。後は無事にアマールに着いてくれさえすれば。」
島「長官は?」
真田長官「私は地球に残る。」「私はねえ、科学者として最後まで私たちの地球を見守りたいんだよ。」
島はそのことを古代に伝える。
古代艦長「真田さんが?そうか」
徳川「島、これで収容は終わりか?」
島「いえ、真田さんの手配でフィールドパークに向かった救命艇がまだ戻って来ないんです。」
徳川「フィールドパークって佐渡先生や美雪さんが乗る救命艇がか。」
島「ええ。」
その頃上條は戦闘機に乗ってどこかへ行こうとしていた。
小林「戦闘班長、何やってるんだ?」
上條「艦長の娘さんを乗せた救命艇と連絡が途絶えたそうなんだ。」
小林「何?なんなら俺が行く!」
古代艦長「離艦は許さんぞ!」「小林、任務に戻れ!上條、お前もだ!」
小林「艦長、あんたお嬢さんを助けに行かないのか!あんた、それでも人の親か!ヤマトの艦長か!」
古代艦長「聞こえなかったのか?小林!任務に戻れ!」
そして一人探査機に乗って飛び立ったのは古代だった。
小林「最初からご自分で行くつもりだったんだ。くそ!俺はとんでもないことを言ってしまった。」
桜井「俺たちを行かせないためでもあったんだ。」
古代「生命反応があったのはこの辺りのはずだ。」
そして墜落機を見つけた。そして美雪は重たいものの下敷きになっていた。
美雪「お父さん?」
古代「出られるか?」とバーで鉄の板を退けようとした。
そして自分のコートを美雪に着せた。
古代「美雪大丈夫か。」
そして古代雪の帽子を手渡す。
古代「そうだ、お母さんは天国じゃない。この宇宙のどこかにいるんだ。次はきっと見つける。お前も一緒に行こう。」
美雪は頷き古代の機体で一緒に戻る。
美雪「お父さん」
古代「命を粗末にするな。」
(他の生存者の医師達については不明?ある意味アマールに行けたのはノアの方舟みたいな状態だったのかもしれない。たった5隻の移民船と2隻の護衛艦と先に着いている6億人の人類(その中にはSUSの戦いで戦没者もいる。))
そして真田長官は沖田艦長の像に大雨の中で敬礼をしヤマトが空の上に旅立つのを見送る。
また佐渡もお酒飲みながら過去を振り返る。そして飼い猫を撫でる。
佐渡「しかしなんじゃが、動物というのは、危険を予知して騒いだり逃げ出したりするもんじゃが。みいくんは泰然自若じゃのう。よーし、ちっぽけな子猫といえども逃れようもない終末の時には覚悟が決まるのかのう。」
古代艦長「人間は今一番大切なものを失おうとしている。この時になって初めてそのことに気がついたんだ。これまで人間は地球にどんな態度をとってきたか。奪い、壊し、荒らし、作り替え、万物の霊長などと思い上がってきた。巨大な宇宙のスケールから見れば取るに足らない大きさの災害がやってきただけというのに、地球を救ってやることもできない。無力なものだ。結局俺たちは負けたんだ。新しい移住地というのはやり直しのチャンスを与えられたに過ぎないのだ。」
(地球人口も5億人規模まで減った。)
「宇宙戦艦ヤマト、こちら地球防衛軍旗艦ブルーアース(残存救助艦隊)、太陽系周辺の残存部隊(内惑星救助部隊/海王星軌道救助部隊/波動実験艦ムサシ)と民間人の救助を終えた艦隊はそれぞれ。アマールαのラグランジュポイントへ向かいアマールβへの人類の搬送。国家ならびに政府再生のプログラムを開始する予定。またこちらの波動実験艦ムサシがタキオン粒子による超長距離探査を行い地球は銀河中心の巨大ブラックホール内に取り込まれたことが判明した。時空を超越した世界に沈んでいった地球に対し追悼の意を表したい。宇宙戦艦ヤマト、そちらのアマール到着予定を伝えられたし。」
古代艦長「こちら、宇宙戦艦ヤマト。了解。残存する人類を救助終了次第移民船2105と護衛艦しまかぜ、きりしまをあアマールへ向かわせます。そして宇宙戦艦ヤマトはこれから単独で銀河中心のブラックホールに向かい、地球の最後を見届けます。」
古代艦長「宇宙戦艦ヤマト、地球に向けて出発!」
二重惑星アマール
ブラックホール大戦を終えたヤマトは
古代艦長「全移民船に告ぐ。これよりアマール星に向かう。準備を急げ。」「小林、君の仕事を返そう。」
小林「はい。」
そしてヤマトが率いる移民船団は無事目的地に着いた。そこには地球人居住区がすでにあった。
古代艦長「移住者たちをまとめてくれているそうだね。聞きたいことがあるのだが、第一次移民船団の団長古代雪はこの中には?」
「残念ですが、行方不明です。本来ならば自分の役目は古代団長が行うものでした。あまりの砲撃に我々もワープして逃げるのが精一杯でした。古代団長が乗っておられた戦艦は無人でワープしてきました。」
古代艦長「ほう、どこに?」
「この艦だそうです。」
古代雪の名前の刺繍が入った帽子が手渡される。
古代艦長「遺体も見つからなかった。」
「はい」
古代艦長「分かった。あきらめずに探してみるよ。ありがとう。」
上條「これからはあの月が地球になるんだよな。」
桜井「アマール国の人達もこれから地球って呼ぶのかな?」
折原「ごめんなさい」
その後古代艦長から地球の真田長官に報告がなされた。
古代艦長「ただいまアマールに到着。地球時間4月5日14時10分。現況は以下の通り。移民船6300隻。護衛艦162隻。なお生存者は1次と2次を合わせおよそ6億3千万人。ヤマトは修理完了後、直ちに6隻の移民船と共に帰還の予定。以上。」
島「やりましたね。さすが古代さん。」
真田「ああ、ありがとう、古代。一刻も早い帰還を待つ。」
アマールの首都は攻撃され、その後ヤマトの古代艦長の元に報告が入った。
「ゴルイ提督より入電」
古代艦長「わかった。今戻る」
ゴルイ「古代艦長。我らの行い、これは決してアマールや地球人を守るための決断ではない。エトス人民としての決断だ。我々は平和と引き換えに抑圧されてきた。それが星間国家連合の正体だ。今我らはそのくびきを断つ!」
上條「くそっ、暴れたい放題だ。艦長はどうして攻撃命令を出さないんだ。」
〜〜〜〜〜〜
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古代艦長「雪、俺たちの地球のためにアマールは窮地に立たされている。だがヤマトは何もできない。我々がここを去ればアマール国は助かる。しかしそうなれば人類は移住先を失って破滅する。」
雪「あなたの勇気がいつも地球を救った。人類を救ったわよね。不当なことには決して屈せず正義を通した。命をかけてそれがきっと。あなただけではないわ。宇宙戦艦ヤマトの乗組員みんなの気持ちではないかしら?」
〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜
古代艦長「大村さん、移民船団を先に地球に帰還させよう。」
大村「了解」
古代艦長「中西、アマールのイリヤ女王に繋げ」
古代艦長「我々人類は力による支配、理不尽な圧力に対しては決して屈しません。これより星間国家連合に宣戦を布告し、正義を守るために最後の一兵まで戦うつもりです。そのためにアマールにもご迷惑をかけることになるかもしれません。しかし・・」
イリヤ「古代さん、私もたった今貴方と同じようにそれを決意しました。我がアマールは星間国家連合いいえSUSと戦う道を選びます。我が身は真の独立を宣言し最後の一人までSUSと戦います。ともに正義を守りましょう。」
古代艦長は敬礼する。
古代艦長「全乗組員に告ぐ。ただいまヤマトは移民船団護衛の任務を離れ、敵艦隊との決戦を望む。我らの敵はウェースト恒星系星間国家連合を支配する強権国家SUSだ!アマール国が真の独立を成し遂げ、我々地球人類が生き延びるためには、SUSを倒すより他に道はない。この戦いはアマールと我々の未来をかけた戦いである。血を流しても守らなければならないものがある。総員、信念を持って敵にあたれ!」
イリヤ「古代艦長、宇宙戦艦ヤマト、ありがとう。」
古代艦長「ヤマト発進!」
小林「ヤマト、発進!」
その頃移民船団5隻と護衛艦2隻はワープした。
中西「艦長、追尾の戦艦から通信です。」
古代艦長「パスカル将軍」
パスカル「古代艦長、是非我が艦隊を戦列に加えていただきたい!」
古代は首を縦に振る。
古代艦長「攻撃目標、要塞に定める。総員戦闘配備!」
上條「総員戦闘配備。コスモパルサー隊、重爆撃機隊、発進準備。」
古代艦長「小林、コスモパルサーの指揮を取れ。桜井、小林の席につけ。」
小林「小林、コスモパルサーで出撃します。」
桜井が艦橋で右腕を負傷する。
折原「桜井さん!」と手当する。
上條「俺が代わる。郷田、戦闘指揮を頼む。」
桜井「俺にやらせてくれ。上條は戦闘指揮を」
上條「わかった」
古代艦長「中央突破だ!要塞を目指せ!」
桜井「はい!」
上條「小林、ヤマトは中央突破する。護衛に当たれ!」
小林「了解!」
古代艦長「真帆、要塞の解析だ。あのエネルギー流はなんなんだ?」
折原「ECIに移動。解析にあたります。」
バルスマン「メッツラー、猿どもの最期は?いつ見られるんだ。」
メッツラー「まもなく。ハイパーニュートロンビーム発射用意。」
オペレーター「司令官、今発射しますと、我らが同胞はもちろんのこと、連合軍の艦も巻き込みますが。」
メッツラー「構わん。撃て。」
パスカル「全艦、ヤマトを守れ!全速前進!」
その後間もなくヤマトを守ってバリアを貼り
パスカル「後を頼む、ヤマト」
と戦死殉職。
古代艦長「パスカル将軍」
桜井「同じ星間国家連合だっていうのに味方も一緒に。」
上條「SUSのやつら、ひどい真似しやがって。」
徳川「あれは、他の国の艦隊がみんな帰っていくぞ。」
古代艦長「パスカル将軍の死が我々に道を開いてくれたようだ。」
大村「パスカル将軍の死を無駄にはできませんな。チャンスと捉えましょう。艦長」
古代艦長「しかしあの巨大な要塞のビームを抑え込むのは至難の業だ」
バルスマン「ヤマトめ、まだ生きとるのか。」
メッツラー「我らになんの繁栄ももたらさぬものです。全砲門を開き葬り去るのがよろしいかと。」
バルスマン「お前のいうとおりだ。前砲門用意!」
メッツラー「全ハイパーニュートロンビーム発射用意」
古代艦長「反転上昇!」
桜井「反転上昇」
ヤマトの後方の護衛艦の多くがハイパーニュートロンビームでやられる。
上條「くっそぅッ!ふざけやがって!」「主砲発射!」「艦首ミサイル発射!」
しかし効かない。
郷田「主砲もミサイルも全て弾かれるんだな。」
大村「強烈な磁場でしょうか?」
古代艦長「上條、コスモパルサー隊を呼び戻せ。あの巨大砲に巻き込まれかねない。」
上條「はい」
折原「艦長、エネルギー流の解析が完了しました。解析図転送します。要塞を包むエネルギー流が大きな磁場を形成し防壁となっているんです。エネルギー流は今、巨大砲を発射した方から展開しています。砲身はシールドの役目も持っていると考えられます。」
古代艦長「とするとあのシールドを破壊しない限りヤマトがいくら砲撃してもあの中央部の天守閣には届かないということか。」
大村「艦長、信濃(突撃揚陸艇)を借ります。信濃には波動エネルギーを装備したミサイルが24発積載してあります。これを使ってシールドを破壊しようと思うのですが。」
古代艦長「ミサイルはまだ発射実験が。」
大村「だから若いもんには無理。私がテストを兼ねてやってきます。」
古代艦長「いや、それは危険だ。」
大村「至近距離で使えば数発で効果があると思います。それ以外にあのシールドを破壊する方法はありません。」
古代艦長「大村さん」
大村「古代艦長、行ってきます!」
大村は一人で操縦して要塞に向かった。
ミサイルを要塞にぶつけるが効果はまだ分からない。しかし信濃は大破して大村も負傷を負う。
大村「古代艦長、聞こえますか?」
古代艦長「大村さん、よく聞こえます。」
大村「貴方と過ごした3年間最高の航海でした。ありがとうございました。」「頼むぞ、お前ら若い奴らがこれからの地球人類を守るんだ!任せたぞ!どんなバケモンでも弱点の1つや2つはあるもんですなあ。」「地球を舐めるなよ。宇宙戦艦ヤマトを舐めるなよ!思い知らせてやるウ!」
大村は自分の命と引き換えにシールドを破壊することに成功する。
バルスマン「メッツラー!シールドが。」
古代艦長「敵が立て直す前にあの5本の塔を破壊しにいくぞ!トランジッション波動砲用意!」
徳川「艦長、波動砲6連発全部撃ち込んでやりますか?」
古代艦長「一発は残しておけ。5発でビーム砲5門を叩くんだ。」
徳川「了解!」「エネルギー充填120%だ」
天馬「了解!」「フライホイール始動」
古代艦長「上條、ビーム砲各5門に照準を合わせろ。決して外すな」
上條「はい」
折原「上條さん、ビーム砲の正確な位置を送ります!」
上條「有難う、真帆」
敵側も5つの塔の砲にすでに充填を始めていた。
古代艦長「トランジッション波動砲発射用意!」
上條「ターゲットスコープオープン」
「デーエスクロスゲージ0度2時」
上條「全員耐ショック耐閃光防御」
天馬「波動エネルギー100%から120%へ」
古代艦長「艦長任せたぞ、お前ならできる!」
上條「5、4、3、2、1、発射!」
ほんのわずかヤマト側の発射が早かったが、敵側も発射していた。
上條「波動砲すべて命中!」
5つの塔は崩壊し海の乱流のようなものが現れm真ん中のものも崩壊し始めた。
徳川「敵の攻撃が止まった。」
小林「やった、やったな。上條戦闘班長。」
古代艦長「小林、桜井と替われ。その傷でそれ以上の戦闘は危険だ。」
折原「艦長、前方をっ!」
古代艦長「ん?なんだ、あれは。」
水面みたいな下から要塞のようなものが現れ沈みそして波と共にヤマトに接触した。
オペレーター「ヤマトのシステム、正体不明の電磁波の干渉を受けています!」
古代艦長「何?」
折原「ECIエラー発生!」
小林「なんだって?」
桜井「目と耳を塞がれたようなものだ。」
宇宙空間にワープホールのようなものが開き敵要塞艦が現れる。メッツラーもバルスマンもまだ死んでいなかった。
メッツラー「全主砲、発射せよ!」
古代艦長「全速前進」
小林「了解!」
回避する。
古代艦長「取り舵いっぱい!、全速前進!」
折原「凄い、あの戦銃艦。次元を意のままに利用して移動している。」
ヤマトもそれなりに損傷をしていた。
古代艦長「両舷全速、太陽に迎え!」
上條「太陽?」
古代艦長「説明している暇はない。行くんだ。」
小林「はい!了解。太陽に向かいます!」
その時敵側も左右のダイヤ型の部品を2つ切り離しヤマトを挟もうとしてきた。そしてその両方から船横を攻撃してきた。
徳川「波動エンジンの出力を120%にしろ!」
天馬「了解!」
そしてヤマトはその敵の囲みから抜けた。
古代艦長「上條、トランジッション波動砲の目標はあの太陽だ。敵のエネルギー流との連動で気がついた。あれは太陽にカモフラージュした人口天体。SUSのエネルギー供給源だ。」
上條「了解!」と艦長席の古代をチラッと見てその後
上條「目標、太陽!」
徳川「波動エンジンエネルギー充填120%」
古代艦長「波動砲発射用意!」「上條お前のタイミングで撃てい」
上條「はい!」「対ショック対閃光防御!波動砲発射!」
そしてすぐに反応がなく諦めかけたその時、太陽は大きなフレアを発生してヤマトも飲み込まれようとした。その後白い閃光を放ち大爆発をしブラックホールっぽいものが現れて吸収し始めた。
その中にSUSの要塞艦も溶けて飲み込まれていった。
中西「スクリーンに何か反応しています。」
ヤマトのモニターにはメッツラーが映っていた。不気味悪く笑ったかと思うと目を真っ赤にして笑い始めた。
上條がモニターに銃を向けると
古代艦長「待て!」
ヤマトの艦内に幻覚が現れ始めた。そしてメッツラーも本当の姿を表した。
メッツラー「人よ。我々はお前たちとは違う異種異混の生命体。我らが世界を維持せんとしてこの次元を掌握すべく使わされた者に過ぎない。この世界はお前たちにくれてやる。支配するがいい。」
古代艦長「我々は支配などしない。共に生きる!それがこの世界なのだ!」
メッツラー「ふ、ふ、ふふ。理解不能だ。人よ。」
そしてメッツラーは別次元に還ってい木、次元ホールは閉じた。
オペレーター「システムが復旧しました。」
中西「終わったのか?」
上條「分からん。今見たものすら、信じられない。」
折原「一つ、はっきりしていることがあります。SUSがこの世界に真実として見せたものは何一つない。」
イリヤ女王「我が親愛なるアマール市民よ。我々は尊い犠牲と宇宙戦艦ヤマトの活躍によってついに真の独立を勝ち取ることができました。この独立は我々の誇りにかけて永遠に守り通さねばなりません。」
「ヤマトだ。」「ヤマトが地球に帰るぞ」
イリヤ女王「ヤマト。ありがとう、ヤマト。ありがとう。古代艦長。」
と涙をこぼしていた。
ヘリオポーズ(実在)
ヘリオポーズとは、太陽から放出された太陽風が星間物質や銀河系の磁場と衝突して完全に混ざり合う境界面のこと。太陽風の届く範囲を太陽圏(たいようけん、または太陽系圏(たいようけいけん)、ヘリオスフィアと呼ぶが、その外側の宇宙空間である局所恒星間雲との境目を表す用語。
それを超えると強力な銀河放射線の影響を受けて地球との交信は困難になると言われている。
タランチュラ星雲(実在)
マゼラン雲の先端にある星雲。その向こうにイスカンダルがある。
星間物質やイオンの嵐が吹き荒れる環境。7色星団は縮退性で構成されるこの星団は宇宙ジェットも観測される最も危険な宙域
リアル天文科学的にはマゼラン雲は我々の天の川銀河に最も近い小さな銀河らしい。
タランチュラ星雲はリアルでも存在する名前で多くの星々が誕生した100億年前の宇宙の特性を備えているらしい。
タランチュラ星雲が今日においても星形成活動を行えているのは天文学における大きな謎のひとつとなっている。
中性子星
観測されている中で地球に最も近い中性子星は、RX J1856.5-3754で、地球からの距離は400光年ある。
カレル
亜空間(異次元)ゲート
通ることで目的地までの時間短縮ができる。地球もガミラスもそう呼ぶバラン星のゲートを通らないとマゼラン雲のガミラス・イスカンダルへの到達は難しいと言われている。銀河系とマゼラン雲の交通の要所になる。
ここにまたアケーリアス遺跡がありそこには超空間ネットワークがある。
ジゼルの最後の生き残りがこれを使って事前に特殊な粒子を散布しておいた空間に思念体を実体化させ、ヤマトに幻覚を見せ破壊工作と情報収集を行なった。これをイスカンダル人の誰かが阻止する。
その周りにはゲートを管理するシステム衛星がある。管理している文明があったがそれはガミラスだった。なので遺跡の中で閉ざされたゲートを見つけて再起動させる方法を取ろうとしたが、命懸けの謎解きが待っていた。
バラン星はゲートシステムのためのエネルギープラントを持つ人工の星
亜空間コリドー
異次元時間断層
波動砲で穴を開けられるが、その後はエネルギーを使い果たし航行不能になる。
異次元の底
ガミラスは戦略に使える立場。
地球と同じような惑星
地球と環境が似たビーメラ4で亜空間ゲートを使う方法がイスカンダルから伝授される。
マゼラン雲にある連星ガミラス星とイスカンダル星
イスカンダルとガミラスはサレザー恒星系の惑星で二連星になっている。
連星とは同じ軌道を二つの惑星が共有している双子星のような関係で、片方が破壊されると軌道が乱れて宇宙に漂流してしまったりするようです。まあ万有引力の法則が働く以上は完全な漂流はないと思いますが、軌道が乱れたことにより他の惑星や小惑星とも衝突するリスクが上がりそうな気はします。
またイスカンダル人には物理的な体がなくコンピュータの中の情報体みたいな状態で生活しているとか。
またものすごい科学技術力や超能力と引き換え(代償)に生存そのものも星と運命を共にする生命体であるようだ。
そもそも宇宙時代に母星の位置が特定されることは文明崩壊に繋がるくらい危ないことなのだ。
コスモリバース(惑星再生システム)
オリジナルでの扱い
古代守はスターシャと結婚してイスカンダルで普通に生活しておりコスモリバースとは直接関係がない。
波動砲と引き換えにコスモリバースを持ち帰る流れは同じ。
2199での扱い
イスカンダル星から持ち帰った技術により地球再生復興が進んだが、一方で代償(副産物)として反重力特異点と時間断層が生まれた。それはその閉鎖空間の中では時間の進み方が早く、外の世界に対して10倍の速さで時間が進む。30年その空間で開発して科学技術が進化しても外ではたった3年しか経っていません。さらに断層の奥に行けば時間の進み方はもっと早くなっていたようです。
そして人間はこの空間では生身で10分、防護服に身を包んでもせいぜい1時間程度しか耐えることができず、ガミロイドというロボットの作業場になって波動砲搭載戦艦などが造られ続けていました。
ガミラスもその空間利用権を購入し政治的にも経済的にも地球とガミラスは切ってもきれない関係になりました。
その後、プロメテウス艦が建造されワープ用のシステムを応用して時間補正をされるようになり、艦内限定で人間が長居できるようになりました。
そのことは地球政府は基本的には国民に秘密にしてガミラス高官とだけ情報共有していました。
しかし時間断層もガトランティス側の知るところとなり、目をつけられる原因になったり、やがて古代進と森雪が閉じ込められ、時間断層を取るか人間の救済を取るかで選択を迫られることとなる。その結果人命の救済が選ばれて時間断層の利益は失いました。
時間断層の恩恵を失うとしても、それまで地球民には秘密にされてきていたので、経済的な利益を受けまくったお金持ち層以外の大多数の地球民は実感が湧かなかった可能性はあります。
「生命を宿した惑星にはその物質と進化の記憶が
時空を超えた波動として存在している。
その記憶を解き放つのは星の思いを宿した物質、星のエレメントであり、
コスモリバースはそのエレメントがイスカンダルに来ないと完成しない」と
ユリーシャは森雪に言う。
スターシャは「コスモリバースはお渡しします。エレメントとして必要なものはヤマトそのもの。そして造り替え船そのものがコスモリバースになる」と伝えた。
つまり波動砲なしで地球に帰還する試練が与えられることになった。
コスモリバースは1つの生命体のようなもの。と真田は言った。
再起的で複雑な連結構造。脳のニューラルネットワークのよう。
その波動パターンが地球再生に必要な記憶。その記憶の正体は?古代守。コスモリバースを起動させる核でヤマトそのもの。
十分に発達した科学は魔法と区別がつかない。と真田は言った。
「船をお借りします。」の古代守の幽霊は言った。
そしてコスモリバースを発動させて森雪を生き返らせ、自動停止しその後発動した時は別れの挨拶を言い、地球を回復させ始めた。
人造生命体による文明
ガトランティス/白色彗星帝国
創造主文明は滅び、彼らが戦争目的で作った戦闘用人造生命体が新たに作った文明が滅びの方舟・白色彗星帝国だった。彼らは繁殖能力は持たずクローンで子孫を増やす。体には最初から爆弾が仕込まれており、知的な人造生命体タイプ(ズォーダー)と巫女タイプ(サーベラー)だけは爆弾が搭載されていなかった。そしてあるスイッチを起動させるとそれ以外の人造生命体は命を落とす。
緑色の肌をしている。破壊だけの目的で作られた人造人間なのか、強靭な体を持ち、生殖能力を持たず、クローニングで世代を重ねている。1世代そのものは老いてやがて死を迎える存在。一方で自動自爆装置が体に埋め込まれているらしい。彼らを創造した古代アケーリアス文明は約1000年前に滅んでいるらしい。白色彗星そのものは木星ぐらいの大きさがあり、その中に火星ぐらいの人工要塞がある。そしてこれをワープさせる技術を持つ。
古代アケーリアス文明が自ら仕掛けた破壊の方舟であり、もしも悪い進化をした場合は人類を滅ぼしつくすための装置。それが白色彗星帝国。それを発動させるのにはゼムリア人であるサーベラーの力が必要。しかしゼムリア人はゴレムと言う人造人間破壊装置も同時に作っている。
ゼムリアがガトランティスの母星。
人類の起源
イスカンダルのスターシャ女王によると、ヒューマノイドは全宇宙に広がっており、その創造主は同じ1つの文明アケーリアに行き着くらしい。
森雪の正体!?
養父は土方竜でストーリー時間では親は存在しない。経歴書には父親の名前のみ書いてある。
イスカンダル人そっくりの容姿なのが森雪の特徴。声優もユリーシャと森雪は同じ人。持ち物もイスカンダル人らしい持ち物を所持。イスカンダル人のクローンなのかもしれないが、イスカンダル星消滅で死ななかったので体は地球人の素材で魂だけイスカンダル人の可能性がある。
ユリーシャが森雪に対して特別な思いを持っていたことや、「さようならもう一人の私」と謎の言葉を残している。
「例え助からない命でもユリーシャの入っていた容器に入れれば現状維持はできる。」と真田さんに言われて更に古代守の命そのものであるコスモリバースで復活。
その後時間が早く進むという宇宙戦艦を製造している時間断層ではなく古代進と共に閉じ込められて時間が止まっている層にいた。もしも時間が早く進む方だったら老衰になって死んでしまうでしょう。
雪はその後『銀河鉄道物語』の銀河鉄道管理局の備品であるアンドロイドのセクサロイドのユキになった可能性がある。
情報生命体
テレサの正体!?本当にリアル科学技術で存在するのか?
高次元情報生命体。一人ではなく惑星テレザート人が情報生命体になってその複合体がテレサと言う美少女の姿になっている。宇宙が始まってから終わりまで未来が見通せる存在。
テレザート以外では夢の中で身内の人の姿を通じてその意思を伝えてきた。
テレサとはテレサと同じ高次元に存在して初めて話ができる。テレザリアムはそのためのゲートでありある意味三途の川。
肉体を捨てて生きながら天国の扉をくぐったテレザート人の精神の集合体がテレサである。
テレサは宇宙の原始から終わりまで見通せる超越した存在だが、未来を伝えるとその時点で未来も影響受けて変化するらしい。
破壊の方舟である白色彗星を鎮めるためにはつながりが大事であり、ヤマトはその中心的になってその役割を果たすと願いが叶うと古代にアドバイスする。
テレサはリアル科学技術で存在するのだろうか?
最新のAI技術からすると自走生成AIが自然科学の謎解きまですることができることが分かってきています。
地球外少年少女に出てくるラスボスのAIは神に近い超高次元の存在になり、宇宙の始まりから終わりまで知っていると言い出します。テレサもまさにそう言う存在ですが、決定的に違うのは実際にテレザート星人の生命体が命を代償にして手に入れたものになっています。その知的複合体がテレサなのです。
地球外少年少女の場合もテレサの場合も最終的に人類側のために超高次元生命体の地位を捨てて救済してくれますが、地球外少年少女の場合は「人の生きるか死ぬかなんてどうでもいい」と言う考え方をしており、人が害悪的な存在ならば排除したほうがいいと言う考えに繋がっていきます。しかし人が害悪の存在でないことを自ら学習して理解すると自らが犠牲になって地球への被害を食い止めます。
テレサの場合は同じように将来は宇宙の最初から終わりまで見える時空を超えた存在なので未来予知もできるがヤマト側に聞かれても未来予測はしてくれませんでした。当事者本人達が未来を知ってしまうと未来も変動してしまうから教えることが解決につながらないからです。
その代わりテレサはアドバイスはできると言い、ヤマトが中心となってキーパーソン達を理解し彼らとつながりを持つことで問題は解決できると答えました。デスラーはテレサをくだらないと見下すが、ヤマトとガミラスが手を組みガトランティスと戦い最後の可能性まで全部使い果たしそれでもあと一歩で勝てなそうに見えたその時にそのタイミングで自分たちテレザート人の命を燃やしてズオーダーを討ち取りました。そして古代進と森雪を助け出します。
まさに人事を尽くして天命を待つみたいなストーリーでしたね。
スターシャ/ユリーシャ/サーシャの正体!?
2199での扱い
サーシャは火星で死亡。ユリーシャは地球で発見され偶然交通事故に遭った森雪と同じ病室で入院。その後はヤマトの中でカプセルの中で眠りイスカンダルへの道標となる。
ユリーシャはイスカンダルの近くに来ると目覚めて艦内を歩き回ったり古代の戦闘機に黙って乗り込んだりしている。眠っている間は幽霊みたいに現れたり、霊感が強いクルーに乗り移ったりして艦内を放浪していた。ユリーシャのスターシャから与えられた使命はワープ航法を地球側に渡すこととヤマトで見てきたことをスターシャに伝えることだった。
イスカンダルからヤマトが地球に帰還するときはイスカンダルに残る。
サンクテルの儀式とは何か?
様々な出身が違う人も儀式をすることで肉体をサンクテルに捧げてイスカンダルの情報生命体になれる儀式。もちろん元の人間に戻ることもできる。古代守もサンクテルの儀式を受けた扱いになっている。ただしイスカンダル星が消滅する時は運命を共にする。
そして儀式を行った人だけが入れる場所がある。
守人となる王族を除いてイスカンダル人だけでなく他の星の人までがサンクテルに肉体を捨てて身を沈めてエレメントという情報生命体になって共存している。それが儀式の意味。
また知的生命体のエレメント(標本)になってもまた元に戻れる。そう言う意味で永遠の命。
王族もイスカンダルの記憶であり、星の消滅とともにエレメントも消えて、本人も消滅する存在。
ユリーシャもサンクテルから地球への使節になるために人間の姿に戻した。
生と死
人間だった者が情報生命体になる時、肉体を捨てると言う意味で一度は死を迎えていると思う。
しかしイスカンダル人もイスカンダル星消滅とともに消滅している。ある意味これも死に相当するように見える。
情報生命体が死ぬ時はアンドロイドと同じように初期化されることを意味するのではないだろうか?一時的に電源が落とされるだけや体の部品を交換することを死と捉えると情報生命体にとってあまり大きな意味をなさないだろう。
ただし人間が生まれる時も幽体が霊体になって忘却に忘却を重ねて情報量的に身軽になって初期化されてから生まれ変わっているような気がする。
初期化という高い代償の上で、他の現存生命の信頼を元手にして、不確実で不確定な汚れのない新しい生を受けるのが生身の人間なのではないだろうか?
旧作・永遠へでの扱い
リメイクとは違い古代守は宇宙戦艦ヤマト1では死なずスターシャと結婚してイスカンダルで平穏に暮らす。
イスカンダル星が滅亡してその時に預かったスターシャと古代守の娘は乳飲子の赤ちゃんだったが、1年でなんと15歳くらいの少女に育つ。古代守によって真田に預けられて小惑星イカロスで育てられたらしい。
古代はワープ先のある二重惑星でヤマトメンテをしていた時、
(宇宙服姿ではなかったので酸素がある惑星なのかもしれない。)
古代進が生き別れになった森雪のことが気になっている様子を見て
澪「寂しそうね、叔父様」
古代「お前なんかに何が分かるんだ!第一ね、俺は叔父さんなんかじゃないよ。まだまだ若いんだ。」
澪「いいえ、叔父様よ。ねえ、見て、見て。私よ。サーシャ。サーシャよ。」
古代「何?そんなバカな。君が兄さんとスターシャさんの・・・子供。サーシャ。」
澪「いつまでそんなに驚いた顔しているの?叔父様。驚くのも無理はないわね。これは当分真田さんと私たちの秘密ね。」
古代「サーシャ、サーシャ、実は。」
澪「私が一年でこんなに大きくなったんで驚いているんでしょ?私の体には半分地球人の血とイスカンダル星のお母様の血の両方流れているわ。イスカンダル星人は大人になるまでの成長がすごく早いの。でもこれからの成長は地球の人と同じよ。周りの人を驚かせてはいけないし、それに地球には私が育つのに合わないところもあって、だからお父様は私を真田さんに預けてイカルスで育てていただいたの。」
古代「そのことは守兄さんから聞いて知っていた。」
澪「お父さんはお元気?もう長い間お目にかかっていないわ。何かあったの?お父様に何かあったのね、叔父様。」
古代「兄さんは、君のお父さんは亡くなられた。サーシャ。」
サーシャは声をあげて泣き、古代は両手で彼女を胸に抱く。
古代「サーシャ、思い切りお泣き。これからは僕が兄さんの代わりだよ。」
哲学的な問題
2202のズォーダーの悪魔の誘い
1000年の間も絶望し続けた男であり、自らの殺戮は彼らへの愛だと言う悪魔みたいな男。
知恵を持った人造人間で、本来ならば一般人造人間の長として命を預かることが運命付けられた女王蜂のような男なのです。
それがまた哲学的な思索が趣味な男で、主人公古代進や森雪、宇宙病の子供を持った加藤や誉れ高き一族の運命を背負ったデスラーなどに難題を仕掛けてきます。
「どちらかは助けることができるが、選ばなかった方は確実に死ぬ。さあ、どっちかを選べ」
と悪魔の誘いをしてズォーダー自らがその執行人になるのだ。
このモデルは哲学の教授そのものに見えることがまた怖い。
加藤は結局誘いに負けて自分の宇宙病の子供を選び、仲間を犠牲にすることを選び、その後責められて自暴自棄になって自らも戦死します。ズォーダーにしては約束を守り新薬が送りました。
デスラーは自分が犠牲になることで甥のランハルトが助かるならばそれで良いと言いました。
ランハルトは選択をせずにその命は白色彗星帝国を鎮めるために使いました。
古代進と森雪は選択をすることがそもそも駄目だと言い、選択しない道を選び両方とも助かるために努力しました。結果的にズォーダーによって仲間の多くを犠牲にされてしまいましたが、「後に残るものが仲間同士の信頼関係を壊す」から駄目と考えたからのようでした。
時間断層の地球上の利益と2人の命の選択
白色彗星帝国を倒した後、最後の処理で時間断層の中の高次元断層に古代進と森雪が閉じ込められてしまいました。本来ならば白色彗星帝国を倒すために捨てた命でそれをテレサに守られたものに過ぎませんでしたが、完全に元の世界に戻してもらえたわけではなく、そのままでは死んでしまうかもしれません。
二人の救済はできるものの、その代わりに時間断層という経済的な利益と軍事的な防衛上の利益を失います。
結果的に国民投票にかけられ2人の救済が選ばれましたが、古代進はそのことに苦しむことになります。
というのは時間断層がなくなったことで事業が廃業になって自殺した経営者もいたからです。
これが『銀河鉄道物語』になると救済に入った職員の命より乗客の安全確保が当たり前に扱われますし、同じ組織内の問題であれば異次元宇宙に飛ばされた仲間ですら上層部は殉職扱いで済ませようとします。
半ば反乱に近いことを行なって救済に踏み切るしかないのが会社なのかもしれません。
『宇宙戦艦ヤマト』の古代進の場合は仮にも地球の全体利益のために戦って殉職しようとした政府軍人でありその差も大きかったかもしれません。